看護師はいつも悩んでいる
ブラックな職場

どう考えてもクリアしてない、なんちゃって看護基準

以前勤務していた、300床強の病床を持つ、私立病院でのことです。
とにかく看護基準が取得した施設基準通りになっていないのです。
まさになんちゃって看護基準。

働き始めた当時は10:1看護基準で各病棟49床前後で稼働していました。
日勤は管理職込みで3~6人、夜勤2人で循環器系+空きがあれば何でも受け入れなければならない病棟でした。
ほぼ基準はクリアできていないのに、内容はそれなりに急性期。
急変、ステルベン、オペ、カテ、ICUバックならまだしも、それに夜間緊急入院と不穏、徘徊、全介助が多数食い込んで来る地獄のような病院でした。

休憩、特に夜勤で仮眠など夢のまた夢…入職して1年間、病棟にある仮眠室のドアを開けたことすらありませんでした。
16時間夜勤のはずなのに拘束時間20時間オーバーなんてほぼ毎回。
そんな病院なのでどんどん退職してしまい、いつまで経っても10:1以下。
今となってはどうして運営できていたのか不思議なくらいです。

それでもある日、収益維持のために7:1を取得することになりました。
これから7:1取得するから!という管理職の大号令の元、人員調整が行われていきます。
ふと院内異動通知を見てみると、外来から病棟所属に何人か変わっているのです。
心カテ、心リハ、内視鏡、放射線といった外来部門の看護師が各診療科該当病棟の看護師へ異動。

じゃあ病棟業務も時々入ってくれるのだろうか、それであれば非常に助かる。
そう思った私がバカでした。
そこはやはりブラック病院。
病棟業務なんて一切関わることなく、やっているのはこれまで通りの業務なのです。
要は7:1に向けて人員を確保し切れないから、形上、外来から病棟所属にして、病棟の人数をカサ増しさせたということでした。

せこい…せこすぎる。

もうここまで来ると怒りを通り越して呆れるより他ありませんでした。
それでもどうにかこうにか7:1看護基準を取得できました。
事前の宣言通りに3人夜勤体制に変更してやっとわずかばかりの仮眠も取れるようになりました。

そんな一安心も束の間、まあ次々と辞める辞める。
あっという間に10:1の時以下の人数に戻っていきました。
当初約束されていた常時3人夜勤は時々になり、今は徐々に2人夜勤となりつつあります。
もし3人夜勤であったとしても、こんな酷い病院にまともな看護師が集まることなどほとんどなく、本当に仕事のできない看護師を織り交ぜた3人夜勤。

それでも看護部長はどこ吹く風で何も気にしていません。
挙句、採用した新人看護師は電卓で計算できない、一般教養レベルの漢字が読めない、カルテの読み方が分からず患者の名前を電子カルテの画面から見つけることができない、全く育たなかったので新人として2年目に突入する、そんな人達ばかり。
それらのしわ寄せは全て、管理職ではなく、現場で真面目に働くスタッフ達へ降りかかっていきます。

頭数揃えられないくらいブラックな病院という事実に目を背け続ける病院と運営陣の行く末など、もはや想像に難くないのではないかと思いつつ、これはもうダメだと判断しさっさと辞めてやりました。