看護師はいつも悩んでいる
患者トラブル

嘘つき患者を退治した「わたしのミカタ」

どこの病院でもそうだと思いますが、院内は基本的に禁煙スペースとなっています。
私の勤務していたところも、5年ほど前に喫煙室が潰されました。

そんな禁煙の病院内で、困ったことにルールを守らない患者がいたのです。

ある時、入院患者の男性から「トイレに隠れてタバコをすっている人がいる」という苦情を受けました。
過去にもそういうことがあったので、トイレには「喫煙禁止」と書かれた紙が張っているのですが、まさかそれでも吸う人がいるとは思いませんでした。

これを聞いたからには、その人に注意しないわけにはいきません。
誰かもわかっていたので、直接その患者に注意しにいきました。

「迷惑行為なのでやめてください」と注意すると、その患者はふてぶてしい態度で「わからない、しらない」と。
しらじらしい態度で言い逃れの言葉を繰り返すばかりでした。
このとぼけっぷりにはさすがに腹が立ちました。
私の経験が浅いために仕方無いのかもしれませんが、この患者は完全に私をなめていました。
若い看護師相手なら、とぼけたふりでもしておけばやりすごせるだろうと考えていたのでしょう。
この調子ではまたタバコを吸うかもしれません。

私ではこれ以上自分ではどうしようもないと思い、看護師長に相談しました。
看護師長は古参の看護師であるだけに人望と貫禄、そして物言いは迫力たっぷりです。
私に代わって看護師長が注意しにいくと、「わかった。もうやめます」と言って反省の色を表しました。

同じ「看護師」でも相手は「人」を見ているので、同じ言葉を喋っても「言葉の威力」は差が出るものだと実感しました。
私としては悔しい思いもしましたが、今回のことではそういう学びもありました。

病院だけでなく、多くの人が利用する施設でルールを破る迷惑行為をする人は許せません。

しかし残念ながらこういう患者は病院にはたくさんいるので、私自身も今ではかなり応対に慣れてきました。