60代男性の入院患者とその妻はクレーマー
60代の男性患者は、6人部屋のところにいたのですが、ベッドの位置が気に入らないと毎日文句を言っていました。
「1番窓側の、日当たりの良いところにして欲しい。今すぐ変えてほしい」と何度も申し出ていました。
既にそこの場所は他の患者さんが使用しており、そのような理由でベッドの位置を交換することができないと説明をしました。
しかし、「なかなか病状が治らないのは、日当たりが悪いからだ」「こんなの不公平だ、訴えてやる」とヒートアップしてきました。
そして奥さんも「他の病院では希望したら日当たりの良いところにベッドを移動してくれました。
ここではそのような対応してくれないのですか。私は人脈があるので、他の人にこの件を伝えて、対処していただきますよ」と強く訴えてきました。
クレームはエスカレート
最初は文句を言ってくるだけなので、看護師達でうまい具合に対応していたのですが、だんだんと自分が希望しているところにいる患者さんに対して行動してきました。
「早く別のところに行けよ」「俺と代わってくれよ」と何度も強い口調で話しかけていました。
さすがに他の患者さんに迷惑をかけるわけにはいかず、看護師がそのような場面を目撃するたびに口頭で注意をしていました。
2週間ほど経ち、文句を言われている患者さんが限界を感じてきたようなので、看護師の中で相談をし、個室に移ってもらうことにしました。
あくまでも、日当たりの良い所を提供してあげようと言うわけではなく、他の患者さんに迷惑がかかるからと言う理由でした。
クレームはなくなったけれど
それからは文句を言う事はなく、平和な日々が戻りました。
その方は1ヵ月ほどして退院をしたので、現在は通院のみの生活です。私たちと関わることもなくなりました。
一件落着はしましたが、他の患者さんにストレスを与えてしまった上に、なんだかんだでその方の思い通りになっているようで、あまり納得はいきませんでした。
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