看護師はいつも悩んでいる
患者トラブル

患者家族にだらだらと泣き言を聞かされた「不毛な30分」

私は普段病院では、専ら夜勤を担当していたのですが、その日は珍しく祝日の日中に出勤していました。
そんなたまの日中出勤で予想もしていなかったトラブルに巻き込まれました。

丁度その日の昼食が終わって、患者の方々も各病室に帰って落ち着いている時間でした。
そんな時に私の担当となっている患者の家族がお見舞いにやってきました。
お見舞いは面会時間内なら勝手に来て勝手に帰ってもらっているので、何もこちらが関わることはないのですが、その日はそうは行きませんでした。
個室に入院していたその患者の部屋から、50代くらいの患者の息子の怒鳴り声が聞こえたのです。
かなり怒っている様で、扉を閉めていてもナースステーションまで声がします。
面倒だし、怖いので、放っておきたいところでしたが、そうも行かなくなり、私がその部屋に出向くことになりました。
他の患者から様子を見てきた方が良いと言われたのです。

怖かったのですが、ノックして部屋に入りました。
患者の息子が怒鳴っている内容はお金に関わることのようで「一千万を出したのに」と言っていました。
患者の方はかなり高齢で認知症患者でもありました。
息子の方がお金のことを聞いても、そういう状態の患者は明確な受け答えが出来ないのでそれで怒っていたようです。
プライベートなことなので詳しいことまでは聞けませんが、用はその一千万円が必要なのにどこにあるのかがわからないということでした。

家庭の問題を病院に持ち込むばかりでなく、騒いで他の患者やこの私にまで迷惑をかけられてはたまらないと想い、私は話をするにしても静かにしてほしいと注意しました。
するとその患者の息子は、怒って何か言い返してきそうな勢いで先ほどまで怒鳴っていたのに、かくかくじかじかな訳で自分は困っているという内容の泣き言を私に言ってきました。
確かにお金のトラブルで気の毒と想ったので、口を挟まずに聞いてあげたのですが、その話を聞かされて30分くらい拘束されました。聞くのも疲れました。

普段夜勤に慣れていると、患者家族と会うことはほとんどないので、患者家族にまつわるこういったトラブルは初めてでした。
病院は本当に色んな人間が集まるのでトラブルも様々なものがあります。