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看護師としての私、患者としての・・・。家族が今の私を支えてくれる。

私は、高校生の時に母親が脳出血で倒れたことをきっかけに、医療の道へ進むことを決めました。
沢山ある医療の職の中でも、需要が高い事を考えて看護師になる事を決めました。

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看護師新人時代

看護師になってみて、正直言うと思い描いていた看護師生活とは180度かけはなれた毎日を過ごしていました。
新人の時には多くの学ぶことがあり、毎日毎日ヘトへトになって家に帰る事もありましたし、患者さんに怒鳴られることも多々ありました。
学生の頃に勉強した内容だけでは臨床に立てるわけもなく、看護師になったら新たに勉強しなければいけないことが沢山ありました。
看護師業務が終わったら、空き部屋を借りて、分からなったことを勉強して帰る事もよくありました。

看護師になって2、3年の間は、自分は看護師に向いているのだろうか、看護師なんて辞めたいと思う事が多かったです。

祖父の入院

そんな時、自分の働いている病院に祖父が癌で入院することになりました。
もともと余命1年と聞いてはいたものの、心のどこかでまだまだ長生きしてくれると思っていました。
しかし、祖父が血痰の量が増えたので急に入院することになり、看護師として祖父の副担当になることが決まりました。

入院当初はご飯も食べる事が出来ていたのに、日に日に体調が悪くなり、自分でご飯も食べられず言葉も話せないくらいのレベルまで落ちてしまいました。
私はおじいちゃんっ子だったので、一日でも長生きしてほしくて、必死に話しかけ必死に食事介助に携わりました。
祖父は最後に力を振り絞るように、泣きながら「良かった。良かった。」と声をかけてくれました。
それから4日後祖父は帰らぬ人となりました。看護師でいたからこそ、祖父の最後を看取ることも出来ました。

祖父の言葉「良かった」の意味

祖父がどういう意味で、良かったと声をかけてくれたのかは分かりません。
でも、私が看護師になって一番喜んでくれていたのは祖父でした。
看護師になった時も、色んな人を助けてあげなさいと言ってくれました。
きっと看護師になって働いていくうちに、勉強量が増えたりヘトへトな毎日を送っていたりしていて、私は大切な事を見落としていた気がします。

看護師は、人に携わる仕事で大変な仕事です。
それでも、誰かの助けになっている仕事だと思います。

今回、こちらが心から良くなってほしいという気持ちを持っていれば、その気持ちは伝わるものなのだと思いました。
この件をきっかけに、看護師としてより良い治療や接し方をしようと考え方を改める事が出来ました。
看護師はしんどいけれど、色んな人の心にも寄り添える素敵な仕事だと、今では胸を張って言うことが出来ます。

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